怪文書
トレーナー室の机の上にシュヴァルグランへという手紙が置かれていた。トレーナーさんは朝から不在。この展開、前にもあったなと懐かしみながら手紙の中身を見る僕。 『シュヴァルグランへシュヴァルがこれを読んでいるということは、自分はもう学園には居な…
ある休日。 とある方とシュヴァルの尊みを語り合うため、音楽室に来ていた。そのとある方はデジタル先生だ。 デジタル先生とは、とあるコミケで出会った。その時の先生は絵師顔負けレベルのヴ姉妹同人誌を売っていて、それを見つけたぼくが即決で三冊購入。…
クリスマスイブ、シュヴァちはクラッちとカラオケ屋に、私はシュヴァちのトレちと一緒にコンビニ巡りしていた。 「ショッピングもね☆トレち〜!」 「勿論行くよ。最近できたホテルの中にある服屋だよなOKOK」 コンビニ巡りと言っても何もむやみやたらに回る…
姉さんやヴィブロスを始めとした色んな人達がサポートしてくれて、晴れて正式にトレーナーさんと同棲することになった。キタさん、クラウンさん、デジタルさん、本当にありがとう。 そして早速だけど、助けて…… 「すまん、今日は用事があってね。明日でいい…
「丁重にお断りします」 「驚愕、何故断るんだブライトトレーナー! まさか……既にメジロ家と話をつけてるのか!?」 「話をつけてるっていうか、『ブライト以外担当する気は無い』という通達をメジロ家へ送りつけたりはしましたね。勿論、当主様含めて反発は…
シュヴァルグランが現役を引退してしばらく経った頃のこと。 シュヴァルの元トレーナーになった俺は1人で海へ行き釣り糸を垂らしていた。 ◇ 今日は何故かフグばかり獲れた。それも例外なく体をまんまるに膨らませて威嚇してくる個体ばかり。今この場で掻っ捌…
◇ストーカーに悩んでいたシュヴァルグランは信頼できる大人、トレーナーさんとヴィブロス•ヴィルシーナに相談していた。そして…… 「追い詰めたぞ。シュヴァルに付き纏う変態野郎め!」 「シュヴァちをストーカーするなんていい度胸してるねおじさん♡一生独房…
「どうして君がここにいる?」 「お見合い相手が私だからよ。何か問題でも?」 「問題しかないな。まず一つ目。俺はクラウンに実家を教えたことはないはずだ。それを踏まえて、なんでここにいる?」 「もちろんサトノ家の力を借りたわ。俗に言う虎の威を借る…
自称変わり者の寝言。それを無性に聴きたくなったのは何故だろう。トレーナーだからなのか。それとも私の気まぐれなのか。 私のことなのに、分からない。 「薬の効果ちゃんと効いてるねクラちゃん! このあとどうしちゃおっか? 私がよく使ってる監禁にうっ…
最近、ヴィブロスにも念願のトレーナーさんがついたらしい。 「よろしくお願いします先輩!」 「お、おう。よろしく」 ヴィブロストレはモデルに出てそうなスタイル抜群の美女だった。そして現在、ヴィブロストレは挨拶と称して僕のトレーナーさんを芳醇な身…
こんな夢を見た。 江戸の怨霊『いゆかんちんちお』が栗毛寺の山門でシュヴァル像を刻んでいる評判を聞きつけ、行ってみると、既に大勢の人が集まっていた。 栗毛寺の山門は、フォークと野球ボールが不規則に飾られており、平成の世に作られた建物と思われる…
気がつくと私は何の脈略も無くぬいぐるみになっていた。試しに手を動かそうとしたが、その意思に反してピクリとも動かせなかった。 (ふふっ、なるほどね〜意味が分からないことが分かったわ。もしかして新手の転生かしら? 『転生したらぬいぐるみでした』と…
メジロ家に保管されていた『打首獄門古代兵器』それが今朝、ケーキを追いかけていたマックイーンの手によって封印が解かれてしまったらしい。 『打首獄門古代兵器』は危険だ。ウマ娘よりも速い時速80㎞で動き回り、さらに半径3m内に入ったすべての生物の首を…
担当の妹、シュヴァルグランがジャパンカップで悲願のG1初勝利をもぎ取ってしばらくした頃。担当の計らいでシュヴァルトレに会う機会に恵まれた。 「もしかして義弟くんにも例の質問するのかしら? 私としては恥ずかしいからやめてほしいんだけど」 「いくら…
◇先着250名限定『爆弾カロリーパフェ』を巡って、とある姉妹が高次元な追いかけっこしていた。 「せーの! 触ったら逮捕〜! パフェに手を♪ お、姉、ちゃん、ごめんなさ〜い!『ごめんなさい』が聞こえない〜? え〜! 粛正! パフェ神! フルーツモリモリレ…
「はぁはぁ、ダイヤさん……仮に僕がトレーナーさんに契約解除ドッキリしたとしてなんになるんだ」 「上手くいけばトレーナーさんと良い雰囲気になって、男女の関係へ名実共になれちゃいます!」 「本当に?」 「無い。100%無い。それは断言できます!」 その…
トレーナーさんは早朝くに飛行機へ乗った。今頃ドバイでヴィブロスと一緒にいるのだろう。僕は日本に置いてかれた。何回電話をかけても、折り返しの連絡すらつかなかった。 やっぱり僕は捨てられたんだと落ち込んで落ち込んで、気晴らしに何かしようとしたけ…
「布団乾燥機を褒め称え崇めよ、モフモフ達」 自我を持った布団乾燥機達の拍手が教会内に響き渡る。羊達は『メェ〜!』と泣き叫ぶ。訳もわからないまま巻き込まれてここに出席しているシュヴァルグラン&ダークライはこの異様な光景に困惑していた。 程なくし…
布団の上に寝転びながら外風で軋む窓を意味もなく眺めていた。不思議と退屈はしなかった。 「そういえば、こんな静かな夜を過ごすの何年振りだろ……それはそれとして眠くないなぁ。ボケっとするくらいだったら、テレビつけてみるか」 碌に使ってないせいか埃…
朝起きたら僕はぬいぐるみになっていた。僕の隣にはぬいぐるみになっていないトレーナーさんが布団に包まって熟睡していた。 (……身動きとれない。声も出せない、どうして……) 何故こうなったのか。ここは冷静に昨日起きた出来事を思い出すことにした。 ◇ 『こ…
「おねが〜い、お姉ちゃん! 私あのカップルパフェを食べてみたいの〜!」 「でも貴方、近々大事なレースあるんでしょう? 私もそうだし」 「少しぐらい大丈夫だよ〜! ねっ? お姉ちゃん!」 私達は現在、妹の要望で大人気パフェ屋さんに来ている。カップル…
「日本ウマ娘トレーニングセンター学園野球大会2023。フォークホエールズ対メジロビクトリーズ。決勝戦を行います。実況はあたし、キタサンブラックと解説はプロスピの直近大会で100000位を記録したクラちゃん……じゃなかった。クラウンさんにお越しいただき…
「一応、平熱に下がったわね」 季節性の風邪を患い、暫くの間寝ていなきゃいけなくなった。姉さん達が看病してくれて少しは落ち着いたけど、トレーナーさんに会えないのは辛い。 「うぅ……トレーナーさん」 「トレーナーは寮に立ち入れないルールだから仕方な…
トレーナーさんは早朝くに飛行機へ乗った。今頃ドバイでヴィブロスと一緒にいるのだろう。僕は日本に置いてかれた。何回電話をかけても、折り返しの連絡すらつかなかった。 やっぱり僕は捨てられたんだと落ち込んで落ち込んで、気晴らしに何かしようとしたけ…
◇前回(存在しない記憶)のあらすじ 高羽領域やら聖鼻毛領域の研究をしていたタキオンさんは、ひょんなことからコウメワールドを作ってしまう。コウメワールドは程なくして暴走して、偶々居合わせていた僕も巻き込まれてしまった。 <チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン…
場面は9回の表一死1•2塁。名を知らないウマ娘と桐生院葵に四球とヒットをもらい、守護神のシュヴァルグランはピンチに陥っていた。リードはたったの1点。次のバッターはヴィブロス。 すると監督兼選手であるシュヴァルTが自らマウンドに向かい、青ざめた表情…
シュヴァルグランTの朝は早い。というよりほぼ全員トレーナーは朝が早い。今日も朝練の為、彼はトレーナー室の扉を開けた。 「おはようございます……トレーナーさん」 その部屋には先客が居たようで、シュヴァルグランという娘が大人しくソファへ座っていた。…
日向ぼっこ日和なそんな日に、丘で寝転がるブライトトレーナーがいた。そんな彼に向かい合う形でハグしているメジロブライトと、野次ウマのように擦り寄ってくる猫達。 メジロブライトは猫達に嫉妬したのか、トレーナーをハグで拘束して顔をスリスリしだした…
今日は釣れない日なのだろう。糸を水面へ垂らして一時間。未だ僕のバケツは空だった。 それでもさざ波の海、スズメの囀り、静かな釣り場。側から見たら恐ろしく静かな空間だろうけど、僕にとっては心地いい空間で…… まったりゆっくり、こんな日もいいかなと…
◇病院内 「走れぇぇぇ! ウマ娘の有象無象共に負けないぐらい速く走れ! 患者はあの、シュヴァルグランのトレーナーだぞ!」 「先生ピッピ、治療室は逆方向なんだけど」 僕は医者さんとゴールドシップさんに瓜二つな看護師と一緒にトレーナーさんを担架で運…