日向ぼっことモフモフウマ娘達〜アドマイヤベガ無双
日向ぼっこ日和なそんな日に、丘で寝転がるブライトトレーナーがいた。そんな彼に向かい合う形でハグしているメジロブライトと、野次ウマのように擦り寄ってくる猫達。
メジロブライトは猫達に嫉妬したのか、トレーナーをハグで拘束して顔をスリスリしだした。
「猫達がやってきた……」
「ぽわぁ……」
その隣には、猫に群がられながら熟睡しているセイウンスカイ。
「ZZZ……」
そこへ猫達目的のナイスネイチャがやってきた。程なくしてセイウンスカイの頭部へターゲットが変わる。
「少しだけなら……」
「……あ♡」
すでに起きているセイウンスカイに気づいてないナイスネイチャは、ひたすらセイウンスカイの髪をモフモフしていた。すると、たまたま通りかかったアドマイヤベガが光の速さでナイスネイチャの背後を取る。
「ウニャァァァァァァァァ!?」
「思ったとおりだわ。この髪はやっぱりモフモフモフモフ。いつまでも触ってられるわ」
「え……? ちょっと、まさかね〜? 次は私が標的とか悪い冗談はやめてよー?」
ナイスネイチャ、撃沈。気絶したナイスネイチャを尻目に、今度はセイウンスカイに狙いを定めたアドマイヤベガ。セイウンスカイはおぼつかない足取りで逃げ出したが、あっけなく捕まり髪をモフモフされてしまう。セイウンスカイは一瞬で骨抜きとされ、倒れた。
アドマイヤベガはその後、モフモフ猫達をモフモフして満足したのかその場を去っていく。
そこにウマ娘ちゃんのオーラを嗅ぎつけたアグネスデジタルが入れ違いでやってきた。彼女は鼻血を出して音速で昇天。星となった。
アグネスデジタルを追いかけてやってきたのはメジロドーベル。余程切羽詰まっていたのかメモ帳を手に持ちながら現場へやってきた。必然的に目の前の光景を見て、少しばかりの罪悪感と共に、ネタ不足に悩んでいた彼女は歓喜した。
すぐにメモ帳にペンを走らせた。
「何よこれ! ブライトとトレーナーの関係性とか、スカイさんやネイチャさんは何があったのか、考察のしがいしか無い! これは次のネタに使えるよデジたん……」
デジタルの魂は口から血を流しながら仏様のような表情で、手を合わせて成仏しようとしていた。尊みの連続に耐えれなかったのだ。
「デジタぁぁぁン!?」
「……あれ、君はドーベルじゃあないか。何故ここに」
ドーベルが叫んだタイミングで、メジロブライトのトレーナーが日向ぼっこから復活。猫達やブライトが引っ付いたまま起き上がり、デジタルの魂を鷲掴みで本体へと戻した。
「ドーベルさん……今日からここに棲みます!」
「正気へ戻ってデジたん!?」
ちなみに、セイウンスカイとナイスネイチャは現在も気絶中である。アドマイヤベガの代わりに猫達が彼女らのモフモフを堪能していた。