「日本ウマ娘トレーニングセンター学園野球大会2023。フォークホエールズ対メジロビクトリーズ。決勝戦を行います。実況はあたし、キタサンブラックと解説はプロスピの直近大会で100000位を記録したクラちゃん……じゃなかった。クラウンさんにお越しいただきました。クラウンさん、よろしくお願いします」
「任せてちょうだいキタサン! ショウヘイ•オオターニさんとプロスピの人しか分からないけど頑張るわ!」
「ついに始まりますね! クラちゃん、注目すべき選手は誰ですか?」
「私が注目するのは、ホエールズのシュヴァルグランとヴィブロスとヴィルシーナよ。ハマの大魔神の子供だし、きっとお化けフォーク使ってくるわ。ちなみに私はお化けフォークの被害者よ。今日もトレーナーに捻り潰されたの。あんなんチートよチート!」
「クラトレさんと定期的にリアタイしてるクラちゃん。見事に千賀さんのフォークにトラウマ植え付けられてますねぇ〜」
<1回の表、フォークホエールズ〜背番号2〜ピッチャーヴィルシーナ。
メジロビクトリーズ、最初のバッターはメジロライアン。対してフォークホエールズの先発はヴィルシーナ。シュヴァルトレーナー審判の元、プレイボールがコールされた。
「さあ、キックオフの笛が鳴ったわ! 絶対に負けられない戦いがそこにはある!」
「全部サッカーで度し難い」
ヴィルシーナは完全試合を狙っていた。それも味方の守備機会すら奪う27人連続三振を狙っていた。『目指すはパーフェクトゲームってね!』
「おっと〜ここでライアンさんからのタイムです! 一体何があったんでしょうか!」
ここでメジロライアン『ヒダリデナゲロヤ』発動。この要求が通ればヴィルシーナは文字通り左で投球しなくてはいけない。ヴィルシーナは当然拒絶。
するとベンチからマックイーンが飛び出してきた。その勢いのままヴィルシーナにお買い物券10万円分を手渡す。ヴィルシーナは無事買収された。
「堂々と賄賂。やはりメジロ家、恐るべしです!」
「サトノだったら事前に渡してるわね」
「メジロの要求を飲んだサウスポーに転向したヴィルシーナさん。それでも不慣れなマウンドで三者連続三振という最高のスタートをきりました!」
<1回の裏、フォークホエールズ〜背番号22〜1番ライト〜シュヴァルグラン。
シュヴァルグランは燃えていた。彼女はヴィルシーナ直々にクローザー•守護神を任されている。なんとしてでもクローザーのマウンドへ立ちたい。そのためには何としても点を取るんだ。
不退転、シュヴァルグランは全ての力をバットに込めた。
「打ったぁぁぁ! これはデカいぞ、ライト追っていく。見送ったホームラン〜! フォークホエールズ、先制ホームランですッ! シュヴァルちゃん拳を天に掲げた1発! チームにとっても幸先いい1発が出ました!」
シュヴァルグランの先制ホームランでスコア0-1。
「流石シュヴァルね。でも今のはオフサイドかもしれないわ。VARで確認した方がいいんじゃないの」
「クラちゃん、野球にオフサイドは無いよ。それサッカーだから」
「んじゃ、オンサイド?」
「オンサイドはサッカーにもないよクラちゃん!」
◇続かない