メジロブライトの優雅なる日向ぼっこ
「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」
「トレーナーさん。星が綺麗ね……」
「アヤベさん! まだ日中ですよ!?」
一方その頃、アドマイヤベガのトレーナーは部屋で仮眠していた。
◇
「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」
「ダイヤの脊髄反射的求婚活動を止めるよう説得して欲しいですって?」
「そうなんだクラウン。ダイヤ主催のパーティに出席してからを境目にさ、ダイヤが事あるごとに抱きついてくるようになって。今も毎日のように記入済みの結婚届が送られてきて処分に困ってるんだ」
「ふーん。既にダイヤはメジロ家やルビーさんのトレーナーに手を出しまくってる不純な関係なのに、今度は私のトレーナーさんにまで手を出そうというのね。これは一線超えたわよ? ダイヤ」ブツブツ
「お、おーい。クラウンさーん? 独り言怖いよーっていうかなんだろう。大丈夫、耳聞こえてる?」
「善は急げね。今すぐ私と結婚するわよトレーナー! ダイヤに取られるくらいなら予定が縮まったぐらいどうって事ないわ!」
「ゑっ? ちょ、ちょっと待って! いきなり腕掴まれたと思ったら抗えない力でどっかに連れてかれそうになってない!? 待ってくれクラウン! そこで日向ぼっこしてる君助けて!? まだちゃんと話し合ってないじゃないかぁぁぁ!?」
「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ……」(ガタガタ)
◇
「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」
ブライトトレ「やっぱりこの芝生にいたねブライト。今日はトレーニング休息日だし僕も隣で日向ぼっこしようかな」
「「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」」
◇
「「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」」
「一緒にアレを見に行きますわよトレーナーさん!」
「アレ、か。そうか。今日阪神が勝てば優勝なんやな」
「優勝はフラグになりますのでアレでお願いします。某日刊スポーツや某放送局も優勝やVは禁句用語ですからね! いい加減覚えてくださりまし!」
「いうて今マジック1やろ? まだ10試合以上残ってるし大丈夫やろ。ほな行くか。甲子園へ!」
「「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」」
◇
「「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」」
「先頭の景色は譲らない!!!」
「「ぽわゎゎゎゎゎぁぁぁ」」
夕暮れ頃、ブライトが日向ぼっこしている芝生の近くで特別単独ライブが開かれていた。今や大人気ウマドルの一員となっているスマートファルコンその方のである。
ターゲットはファル子のトレーナー。エイシンフラッシュや色んな友人達が協力してくれたライブで、ファル子は一世一代の大勝負。告白をしようとしていた。
(さあ恋愛ソングを多めに選曲したライブは予定通りに終わりました。私から見るに貴方達は両片思い。片方が告白したら一発でカップル成立間違いなしです。さあファルコンさん早く告白しなさい! なに固まってるんですか早く、早くするんだよ!)
トレ「あ、あの?」
「しゃ、しゃい☆」
「「「今の告白の流れだろうがぁぁぁ! ぽわぁぁぁぁぁ!!!」」」