二次短編小説置き場ブログ支部byまちゃかり

主にウマ娘の短編を投稿してます。基本的にあるサイトからの自作転載となります。

とまチョップにハマったスペトレと苫小牧を襲撃するスペシャルウィーク

 とまチョップ
 苫小牧市ゆるキャラでかわいい生物である。白鳥がモチーフで、ゆるキャラグランプリでは北海道一位をとった事があるらしい。調理したらどんな味になるのか気になる所だ。

 

【トレーナー自宅・玄関】

 

スペ「……」


 ピンポーン!


 ハイハーイ!イマイキマース! ガチャッ!


「お、おはようございます……」


トレーナー「おはようっ! スペ! 今日もとまチョップくらいカワイイな!」


「は、はぁ……」


「まあとりあえず上がってくれ! ちょっと散らかってるけど!」


             ◇


「お邪魔しm……!?」

「さあ、その『とまチョップチェア』に座ってて!」

 


「え、いや……」

「今から、『とまチョップマグカップ』で『とまチョップガラナ(炭酸飲料)』淹れてくるよ」

 


「あ、あの……」

「あっ、そこに『とまチョップ焼きまんじゅう』置いてるから食べていいよ」

「タルマエさん……やってくれましたね」

 この日、スペは思い知った。とまチョップにトレーナーさんを取られる恐怖を。ただのゆるキャラNTRる屈辱を。

 思えば1週間前に、同郷の後輩ホッコータルマエの熱心な苫小牧語りをトレーナーさんが聞いた時から、この日常はとまチョップに侵食されていったんだなと自嘲気味に振り返るスペである。

(でもまさかトレーナーさんがここまで、とまチョップにハマっちゃうとは思わなかったべ。マグカップや飲食物だけじゃなくて、タペストリーやカレンダー、Tシャツ。トレーナーさんの部屋の中、全部とまチョップ。なしてこんなことに……)

「1週間ぶりの俺の家はどうだい! 見違えるようになったでしょ! これも、俺の彼女で奥さんのとまチョップの賜物さ!」

「毎日のようにトレーナーさんのお家にお邪魔してた中、いきなり1週間来ないでと言われた私の心境を考えてください! 1週間の間、ご飯も3杯しか食べれなかったんですよ!」

「とまチョップに免じて許してくれ」

「ていうか、そもそもなしてとまチョップ!? 気の迷いでタルマエさんに浮気してるんだったらまだ納得して私が分からせて解決できたのに。浮気相手が同族ですらないゆるキャラですか? 今からゆるキャラを襲えばいいんですか! ねえ!?」

「俺がタルマエで浮気? タルマエは同期トレが居るし、なにより俺がそんな不誠実な事するわけないでしょ。1番はスペととまチョップさ!」

「とまチョップを消します」(ハイライトオフ)

 

 スペは決意した。とまチョップを作った元凶の苫小牧市を襲撃して食糧不足に陥らせようと。自慢の大食いで苫小牧全ての飲食店を壊滅させ、とまチョップを消そうと決意した。

 

 

 


———スペは太り気味になってしまった。苫小牧の経済発展が止まらない。